マスタリング
ヴィレッジ・レコード (2001-12-12)
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THE SQUAREが1984年に発表したアルバム、「STARS AND THE MOON」です。このアルバムは、私が始めてCDプレイヤーを買った時に、最初に聞いたCDでした。LPの音に慣れていた耳には、曲間の無音が不思議でたまりませんでした。
このアルバムはデジタル録音されたものですが、最近のCDと比較すると、一様に音量が低いです。
まだデジタル録音の技術が完成されていなかったのかもしれません。
この画像は、Logic Proに読み込んだ2つの曲の波形です。上は「STARS AND THE MOON」に収録されている「遠雷」という曲。下は宇多田ヒカルの「ULTRA BLUE」に収録されている「THIS IS LOVE」という曲です。
「THIS IS LOVE」の波形が、ほとんど隙き間なく埋め尽くされているのに対して、「遠雷」の波形は、魚の骨のようにカスカスになっています。
魚のあばら骨に相当する部分は、スネアドラムの音です。当時は、スネアの音量が大きいのが流行だった記憶があります。それに比べて、他の楽器の音量は低く抑えられています。
「THIS IS LOVE」の波形がベタになっているのは、デジタルリミッターなどを使って、音圧を上げているためです。最近の曲はほとんど例外なくこのような波形になっています。
「遠雷」は大好きな曲なのですが、iPodで聞いたときには、他の曲と比べると明らかに音量が低く、この曲だけボリュームを上げて聞いたりしていましたが、今回Logic Proを使って、音圧を上げるマスタリングを試してみました。
まず、Logic Proのテンプレートから、ステレオマスタリングというテンプレートを選択します。
このテンプレートには、マスタリングに最適なプラグインが、あらかじめセットされています。
Logic Proに、「遠雷」を読み込んだところです。
今回使用するプラグインは、MultipressorとAdaptive Limitterです。Multipressorはマルチバンドのコンプレッサー。周波数帯ごとに異なるコンプレッションをかけることができます。Adaptive Limitterは、マスタリング用のリミッター。音圧上げるだけなら、これだけでOKです。
プラグインは下手な使い方すると、かえって音を悪くしてしまうので、臆病な私はほとんどプリセットしか使いません。
さて、マスタートラックのマルチメーター(スペクトラムアナライザーみたいなもの)をチェックしながら、Adaptive LimitterのGainを上げて行きます。画面左のレベルメーターを見ると、どんなにGain上げても0dbを超えないようにピークを抑えてくれているのが分かります。調子に乗ってやりすぎると、音がつぶれてしまうので、ほどほどに。
出来上がった曲の波形を、オリジナルと比較してみました。
まだまだピークのばらつきがありますが、バラードなので、ほどほどにしておきます。
これで、iPodで再生しても、最近の曲と比べて音量については遜色のないレベルに上げることができました。
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